デザイン-2009/03/01 ナナオサカキの旅立ちを祝う集い|フライヤー

年末、ナナオサカキが亡くなったという訃報を聞いた。アメリカのビート時代を生きた、詩人。その追悼の集いを開催するということで、チラシ作成を依頼して頂いた。デザインで関わらせて頂けたことに感謝したい。(2009年)


WEB MAGAZINE「この惑星」より抜粋

—ななおは、企業が右へならえの「地球環境を守ろう」の大合唱を繰り広げるはるか前から、自然破壊に血道を上げる企業や国・自治体と戦ってきた。屋久島の樹齢千年を超える屋久杉の伐採に抗議行動を起こしたのは1955年のことだ。1974年には、トカラ列島・諏訪之瀬島のヤマハ・レジャーランド開発ボイコット運動を、当時滞在していたアメリカからアレン・ギンズバーグ、ゲーリー・スナイダーを巻き込んで支援した。そのほかにも、カリフォルニアのレッドウッドの保護運動、北海道の知床の原生林を守るキャンプへの参加、石垣島・白保の珊瑚礁(さんごしょう)を守るための活動、河口堰に反対する長良川行進など、さまざまな人たちと連帯しながら、多岐にわたる行動をつづけてきた。「ぼくらの惑星の中で最も素晴らしい所は、氷河と砂漠と、草原と原生林と、そして珊瑚礁だ。そこには、たくさんのエネルギーがある。・・・(中略)だから僕にとって珊瑚礁というのは、別の世界ではない。ほとんど僕自身、僕にとっては鏡のようなものなんだ」(インタビュー:「森と水の詩人」-『ココペリ』より)